漆塗りの器のお陰で、綺麗なお食い初め膳ができました。

自分自身のお食い初めは、当然ですが私の記憶には全く残っていないので、初めて

のこどものために準備したお食い初めの事を書きたいと思います。

あまり産後の肥立ちのよくなかった私は、長女が生まれてからの一つ一つの行事は楽しみというより、憂鬱な気持ちのほうが多いものでした。

頼れる実家が近くにあるとか、全ての行事を丸投げしてしまえる環境にあればよかったのですが、生憎両親・義両親とも遠方に住んでいる上、病弱なため、まごの行事の手伝いのためにこちらに呼ぶことは不可能な状態でした。

それでも、長女が後でアルバムを見返した時に”私って、こんなに愛されていたんだ。”と思ってもらえるように、お宮参り、初節句など自分なりに調べてきちんとこなしていったつもりです。

さて、お食い初めですが、相談できる相手もいなかった私には漠然としたイメージしかありませんでした。

今後の人生で、子供が食べる事に困らないように、赤い漆塗りの食器に、お祝いの食事を入れて食べる真似をするというイメージ位しかありませんでした。

漆塗りの器は、人生で一度使うか?使わないかの物なので、ベビー専門のレンタル会社に借りる事にしました。

次はお料理です。

お祝いというと、おせち料理のようなイメージがあったので、煮しめを彩りよく作る事にしました。

そして、お祝いなんだから尾頭付きのタイがなくちゃ始まらない!と意気揚々とお魚屋さんへ行った所”尾頭付きのタイというのは、いつでも売っているものではなく、お正月以外は、予約してもらわないと購入することはできない。”と魚屋さんにあきれられてしまいました。

タイを買えなかった事により、自分の頭の中で描いていた祝い膳のイメージがガラガラと崩れ去り、ショックでしたが、えびを購入してなんとかお食い初め膳ができあがりました。

今写真をみても、なんとも風変わりなお食い初め膳なのですが、漆塗りの器を借りた事により、それなりに仕上がっているので良かったと思います。

お食い初め鯛の魚幸