子供らの無事成長を願う「お食い初め」の儀式

子供らの無事成長を願う、「お食い初め」の儀式、熟年も既にすぎた小生にとって、「お食い初め」の話と言うのは、些か、おこがましいが、子供達のこと、そして孫を含めて、実は、小生自身についても写真がしっかりと残されているので、一寸触れてみたいと思います。
我家では、命名の儀から、生後の7日目の「お七夜」、それに「お食い初め」、七五三のお祝い、と子供たち、孫たちのお祝いを必ず行い、我家の神棚にお供えし、そして、その都度近くの神社へいって子供たちの無事の成長をお祈りいたしました。
お祝い事は何事に於いても、子供の無事な成長を祈るもので日本古来からの伝統的なものです。

「お食い初め」に関しては、生まれた赤ん坊が生後100日前後になりますと、この頃に歯(乳歯)が生え始める頃でもあり、この頃のお祝い兼お願い事として、“食べることに困ることが無いように、そして、無事に成長するように”と、子供が食事が出来る事の真似事をする儀式なのです。
「お食い初め」は祝い膳とも言われて、主な内容は普通には日本独特の和食で、一汁三菜これには(鯛の尾頭、赤飯、煮物、香物・汁物:吸い物)等を添えます。
お祝いに来てくれた方々には、紅白の饅頭(万、十で縁起が良い)を引き出物として差し上げます。

この時、勿論、我家の神様、特に年神様にお願いするのです。
そして、更に地元氏神様にもお礼の金一封を添えてお参り致します。
私自身の事ですが、お七夜、それにお食い初めの様子が、写真で残っておりました。
父母は当時満州へ赴任(満州鉄道の職員)していたらしく、奉天(現、中国の瀋陽)の満鉄社宅で執り行い、そして、当時の立派な奉天神社へ参拝した事が、写真の裏に記してありました。

お食い初め鯛の魚幸